のみとり侍

こんばんは、しもちゃんです。

今日は、のみとり侍を観てきました。

また映画か?金無いんとちゃうんか?とか言われそうですが、今日のは、6回観たら一回無料になるポイントカードの利用期限が5月いっぱいで切れるので慌てて観に行ったものですので、お金はかかって無いのでセーフです(あ、ガソリン代はかかりますね・・・)。

のみとり侍は、阿部寛さん、いや、あえて阿部ちゃんと呼びましょう、が主演の時代劇です。

時代劇といってもチャンバラの無い、庶民よりの人情劇ですね。とはいっても、阿部ちゃん演じる主人公小林寛之進は、お侍だし、始まりと結末のところは武家の世界の話なんですが。

あらすじは、小林寛之進が藩主(演じるは松重豊さん)の怒りにふれ、藩を追われ、猫ののみとりに身を落とすのですが、武士ながら偉ぶったりしないまっすぐな性格でつぎつぎと困難を克服して、周りから親しまれていくといったお話です。

猫ののみとりというのは、建前上は、その名前の通り、ねこののみをとる仕事なのですが、本当のところは、出張ホストみたいなもので、男性に飢えた女性の欲求不満を解消するお仕事なのですね(実際、本当に江戸時代にそういう職業あったそうです)。

何も知らずにその世界に飛び込んだ寛之進は、死んだ奥さんに似た女性(演じるは寺島しのぶさん)が初仕事になり求められるまましちゃうんですけど、下手くそと罵られる始末。しかし、寛之進、もちまえのまっすぐさ?で、遊び上手の男前、清兵衛(演じるは豊川悦司さん)に女性を悦ばせるやり方を教わって、リベンジマッチで悦ばせるは、その後、どんどんお客も増えて、手腕もかなりのものになっていきます。

さすが15禁映画ですね。油断すると馬鍬ってますのでw。下ネタも頻繁に出ます。

清兵衛と奥さん(前田敦子さん)のうどん粉の件や、清兵衛の唐傘一つでふらっと現れるとことか、すごく好き。

そんな寛之進が、清兵衛との友情や、のみとり屋の元締め夫婦(風間杜夫さん、大竹しのぶさん)やのみとり仲間、長屋の向かいで寺子屋をやっている青年(斎藤工さん)をはじめとする長屋の人たちとの交流を深めていく流れが、阿部ちゃんのあのまじめにやればやるほど可笑しいという演技でぐいぐいくるので、阿部ちゃん好きには堪えられないと思います。

猫ののみとりというなじみのない職業やその実態からくるふっとび感に加えて、田沼意次とか松平定信とか歴史でおなじみの人がからんできたりとかなりいい意味でのトンデモ感がありました。

結末は、庶民時代劇にふさわしい、後味のよいほっこりしたものでした。

しもちゃんは、藩主のキャラと意図がいまひとつつかめず、結末のところがちょっとだけ悩みましたが、そんなに深く考えるようなお話ではないので、一瞬でそういうものだと考えるのをやめましたw。まあ、ちょっとおかしい藩主というキャラなのでしょうw。

庶民時代劇がお好きな方、阿部ちゃんがお好きな方にはかなりオススメです。